出張・研修報告
第4回機械技術セミナー
日程
2010年3月30日
場所
九州工業大学
対象
大学,高等専門学校,研究機関等の技術職員
本校参加者
山﨑勝翁,岩本光弘,永田玲央,髙橋健一,中道つかさ
概要
<日程>
- 特別講演「脳化学と心理学を考慮した学生の指導」
- Murphy School of Education 代表 マーフィ・ロバート
- 基調講演「切削油剤の基礎知識」
- 日本クエーカー・ケミカル株式会社 プロダクトマネージャー 武冨 慎二
- 技術発表
- 「工大祭における地域貢献活動の取り組み(親子で学ぶロボット教室)」
- 九州工業大学情報工学部技術部 大野 芳久
- 「複合CNC旋盤の導入と今後の活用について」
- 九州工業大学工学部技術部 宝亀 真澄
- 施設見学
- 先端金型センター
<全体を通して>
今回の研修は,特別講演,基調講演,技術発表,工場見学の日程で行われた.特別講演では,脳化学と心理学の観点から,学生に対して丁寧な指導や学生の興味を引き出す事が重要であり,その為には信頼関係が必要だという事を学んだ.今後の実習等の指導方法に活かしていきたい.
基調講演では,切削油剤の作用や選定,管理方法を学んだ.非常に汎用性の高い講演で指導する際や,工場管理に役立つ事が期待できる.現在,実習工場には適正な切削油剤を作る装置や管理する為の測定器等はない.大規模な工場と違い使用頻度も少ないので,管理する測定器までは必要ないが,正しい濃度の切削油剤を作れる装置は利用価値が高いと思われる.
技術発表では,学園祭で行われた子供向けロボット教室の運営方法や受講生の反応などの説明を受けた.改善点など非常に参考になり,ロボット教室が子供の関心を得やすく,地域貢献に有効なことが報告された.次に,複合CNC旋盤の試作品の形状や加工精度の発表があった.従来,フライスと旋盤に分けて加工していたものが一度に加工出来るメリットを再確認することが出来た.本校実習工場の5軸マシニングセンタ運用の参考になった.
全体通して幅広く勉強することができ,今後に活かしていきたい.また,本セミナーは定期的に開催され内容も新しいものに変わるので次回も是非参加したい.

